多様化するサロンニーズに合わせた商品づくりを
美容業界の経営トップに聞く
Prime Interview
人気のブランド・商品はいかにして誕生したのか。経営トップにその裏側を語っていただきます。
多様化するサロンニーズに合わせた商品づくりを

今後も北海道の恵まれた土地と環境を活かし、美のプロであるサロンの現場で愛され続ける商品を開発していきたいと語る、圓田さん。
安全性や効果の信頼度が高く、エステサロンから多くの支持を得ているCBS化粧品。
中でも今年で22年目を迎えるロングセラーのエステラボシリーズは、今もなおファンを増やし続けている。
米国への美容留学やエステティシャンとして活躍していた経験を活かし、現在は化粧品開発に従事する株式会社シー・ビー・エスの代表取締役 圓田照夫さんにお話を伺った。
聞き手
株式会社ビー・エイチ
常務取締役 諏訪 邦明
繊細肌にもやさしく、理想的な結果をもたらすプロユース化粧品を目指して
諏訪:製品企画、製造から物流まで、原料を除く全ての過程を自社で行われているところにこだわりを強く感じます。海外でも活動されていたそうですが、そのご経験は今のお仕事にも活きているのでしょうか。
圓田:私が留学していたのは米国でしたが、日本の化粧品と比べ、当時は香りや添加物が過剰だと感じる商品が多かったですね。特に香りに関しては、強いものを好む方が多いため、基準がそこに合わせてあり、好みが合わないとクレームになってしまったこともあり。また、人種の数だけ肌質も多様になるので、化粧品によるトラブルが多くありました。日本に戻り、化粧品を作る際には、トラブル回避しながら結果をもたらす≠ニいうことを、消費者として経営者として大事にしなければと強く思ったのです。
諏訪:空気も水もきれいな北海道は、化粧品の製造には最適な環境だとうかがいました。
圓田:当たり前のことではありますが、常に同じ効果がある化粧品を作ることを心がけています。もともと、日本の生産管理はとてもしっかりしていて、特にその中でも気温が低く、素材が劣化しにくい北海道は、化粧品製造にとても適していると考えています。
諏訪:今年(2019年)にエステラボのボディラインが登場しましたが、どのようなきっかけで開発と発売に至ったのでしょうか。
圓田:大変有り難いことに、美容室や整体、整骨院、鍼灸院、脱毛サロンなど、今までエステコースがなかった業種からのご導入が増えてきました。また、最近では美容機器の導入サロンが増えてきた傾向も見受けられます。その中で「エステラボでボディラインを作ってほしい」というリクエストが多く寄せられ、多様化するサロンの営業形態に対応できるように、と考えた結果、ボディライン発売に至りました。
諏訪:ボディの新商品は、エピアフタージェル、ボディスクラブ、クリアボディミスト。と3アイテムありますが、特筆すべき商品といえばどれになりますか?
圓田:どれもおすすめですが、特に要望が多かったものですと、クリアボディミストです。自宅開業が増える中、シャワーが使えずマッサージ剤などを洗い流せないというサロンは、実に全体の9割と言われているのです。そのままなじませても良い商材はありますが、肌質によっては拭き取ったり洗い流した方が良い方もいます。また、メンズ専門サロンも増えてきましたので、皮脂の多い男性や、大人の背中ニキビのお悩みなどさっぱり仕上げたい時に、というニーズに答えたアイテムです。エンドユーザー様からも、施術後肌がしっとりしているのに表面はさっぱりしていて、とても快適だと好評です。こちらのクリアボディミストをはじめ、新商品のボディアイテム3点にはフェイスラインの美容有効成分であるノースエフェクト3DO≠熹z合しています。
諏訪:「ノースエフェクト3DO」はCBS化粧品独自の成分で、主要成分の、ハマナス果実、馬プラセンタ、プロテオグリカンは全て北海道産なのだそうですね。
圓田:はい、私の30年間の美容経験を経て出た美容成分の答えがプラセンタであり、その中でも希少性が高い、馬プラセンタ、しかも北海道のサラブレッドにこだわりました。サラブレッドは食生活なども管理されている特別な馬です。また、毎年決まった頭数が生まれるわけではないのでとても貴重な原料なのです。プラセンタは新鮮なうちに入手して加工すると独特の臭いも抑えることができるので、原料調達ルートを工夫し、極力スムーズに製造過程まで持っていけるように調整しています。
諏訪:原料の質を更に高めるよう、調達の段階など見えないところでも企業努力を怠らないという姿勢がとても素晴らしいですね。大学機関と共同で原料研究もされているとか。
圓田:「ノースエフェクト3DO」に配合されているハマナスは道花としても認定されている北海道に自生する植物です。ハマナス果実エキスは、近年の研究で美白作用のある有効成分だとわかりました。また、北海道の有機農法農場と契約し、毎年数十種類のハーブを栽培しています。そのハーブからオリジナルエキスを抽出し、商品に配合したり、と医療や国の分野とも提携し、共同開発を行っています。
諏訪:今後のご展望をお聞かせください。
圓田:商品開発の他、セミナーや勉強会などをより積極的に行っていけたらと考えています。特にエステラボは全58種類ラインナップがあるので、サロン様に合わせた季節のコース提案など、支援にも力を入れています。9月に開催した「秋の特別美白コース講習会」では、お顔は「ピールオフパックホワイトセット」。デコルテに「ミネラルホワイトパック」と、Wパックで夏のうっかり日焼けケアをご提案致しました。
諏訪:サロン様のニーズに答えてきた豊富なラインナップがあってこそできるご提案ですね。今後のご活躍も期待しています。本日はどうもありがとうございました。