
全国の治療家、セラピスト、エステティシャンのプロに施術を提供し、美容整体講師として延べ1,000人以上を指導。
治療家としても圧倒的な技術力で、小顔・骨盤・美脚・美容鍼など施術はもちろん、なかなか治らない難しいと言われる疾患や頚痛、腰痛など様々な症状を瞬く間に改善していく「ゴッドハンド」と呼ばれる。
圧倒的な効果で各界の著名人、政治家、スポーツ選手、モデルなどを顧客に持つ。
■前回はidの安社長との取材でしたが、今回は大口先生についてお伺いしたいと思います。宜しくお願い致します。
大口:よろしくお願いします。
■治療家を始めるきっかけは?
大口:兄弟が治療家だったのがきっかけです。義理の兄の影響が強く、中国人で中国と日本の医師免許を持つ整形外科医です。
幼少の頃から面倒を見てくれていて、整形外科医なんですけど、鍼とか矯正がすごく上手なんです。当時から(自分に)鍼を打ってくれたり、打ち方を教えてくれて、他には矯正の仕方などを教えてくれながら小さい僕に施術もしてくれたんです。
首の頚椎の矯正とか小さい頃に教えてもらうと、感覚が良いんで分かるじゃないですか。
それを見様見真似でやったら出来てしまって(笑)
小・中学校では、普段から受けていた治療方法を見習って、友達にマッサージなどをしてあげていました。
あとは実の兄たちが教育熱心で、僕はサッカーをやっていたんですけど、サッカーで怪我をした時に兄たちが実験台として治療してくれて、治りが早いのでこれはスゴイ!と改めて思ったんです。
それから僕も地元で鍼灸整骨院をやっていた実の兄貴のところに行って治療の勉強をしていました。
■治療家を目指したいと思い始めたのはいつ頃ですか?
大口:10歳ぐらいからですかね。
高校になると、サッカー部などでどうしても怪我をするじゃないですか、当時、僕の手技は有名だったので高校では施術部屋を用意してくれました。そして先生たちにも施術をしていました。
高校は色々な部活動がありますが、競技の種類によってそれぞれ違う怪我をするのでみなさん僕を頼ってくれて、部室の隣にある施術部屋へ来て、部活の後に大行列が出来ている状態でした。(笑)
高校生から多種多様な怪我に対して、施術を行う良い経験ができたので、そのおかげで圧倒的に施術時間が短く結果が出せるようになったのかもしれません。
兄もサッカーのトレーナーとして、学校へ来ていたのでそのサポートも大きかったし、学校との信頼関係もあったので良い経験を積むことが出来たと思います。
■幼少の頃から色々な勉強を始めていて、いつ頃から施術の効果を実感し始めましたか?
大口:高校の頃からです。
■スポーツ系の治療からスタートされていますが、いつから美容系の治療もするようになったのでしょうか?
大口:大学生の時にハワイ大学に解剖の研修をしたことがキッカケです。
首から上の解剖をやらせてもらう機会があって、顔の皮膚を自分で削ぐんですね、そして脂肪組織をとると筋膜組織が直接見ることができるんです。
SMAS(スマス)筋膜とスーパーフィシャルマースクロアパンヌァロティックシステムというのがあって、その解剖で始めて知りました。
検体の筋膜を直接触ることができ、筋膜を刺激すると筋膜がめちゃくちゃ上がることが確認できたり、検体には色々な年齢の方がいらしたので、年齢を重ねた方などは筋膜が大分緩んでいることが見れましたし、若い人と比べて位置が落ちていることなども直接見ることが出来ました。
その経験を元に顔の小顔施術方法を独自に考案しました。
それから小顔の施術を取り入れるようになって、美容方面の勉強も重ね栄養成分なども学び、研究していくうちにただ小顔にするだけではなくその状態をキープしないといけないことが分かりました。
■自分で起業しようと考えたのはいつ頃だったのでしょうか?
大口:(鍼灸・柔整の資格を取るため)大学在学中に兄の治療院で整体のアルバイトをしていて、21歳のとき鍼灸師の資格を取得したので個人事業で開業しました。
資格取得には大学4年間で鍼灸師の資格、大学3年生のときから重複して3年間で柔道整復師の資格をとり、合計5年間で2つの資格を取得しました。
起業した最初の頃は大学生だったのでお金もなくて、出張施術であればお金がかからないと思い営業をはじめました。
最初はチラシ作ってポスティングしたり、色々と苦労や失敗をしていました。
私は、お酒がとても強いほうなのですが、当時は豪快な飲み方をしていて(笑)、そうしたら周りの注目を集めていたようで、とある社長さんが声をかけてくれたんです。事情を話したら「ちょっとやってみてよ」と言われて、施術を行ったらその社長さんがとても感動されて、色々な方を紹介してくれるようになりました。
そのことをきっかけに出張施術だと個人宅だけではなく、会社に行けるんだと気づいて法人へも営業をかけるようになりました。
■個人サロンを作られたのはいつ頃になりますか?
大口:大学生の頃に池袋に自宅兼事務所を作ったのが始まりです。
■小顔治療というのはどのような治療になりますか?
大口:全ての施術をするとしたら、まず頭や顔の骨の矯正をしてズレを直していきます。スマス筋膜には可塑性という働きがあって、コラーゲン繊維は可塑性により形質変化し、その場所にとどまってくれる性質があるので、それを生かした施術を行います。筋膜だけに施術をしても、骨のズレが修正されていなければ意味がないし、また筋膜が元の位置に戻ってしまうので、まずは骨格矯正をして筋膜のリリースにより筋膜をとどめることが大切です。それにより、表皮や真皮も持ち上がって血行が良くなりお肌がキレイになってきます。
■小顔治療はどのくらいの間隔で行うのがよろしいのでしょうか?
大口:筋膜的にはコラーゲンやエラスチンなど材料がある方は大体2週間ぐらいもちます。
そうではないひとは月に2回ぐらい受けてもらっています。
小顔を持続させるには、骨の矯正をして筋膜を整える施術をして、なおかつサプリメントや化粧品で筋膜やお肌に栄養素を与えてあげてる。
小顔治療をし始めた時に、手技以外に栄養素の力が必要だと気づき、サプリメントや化粧品を作りました。

■それでは、鍼はどのような役目なのでしょうか?
大口:鍼はわざと体に傷をつけて、そこに新しい細胞を集めてターンオーバーを活性化させる治療です。
例えば、皮膚だったらカサブタがとれたらキレイになりますよね。鍼は傷をつけて体の中にカサブタを作るんです。
鍼は体にとっては敵なので、体が敵が来たと思うと赤血球・白血球・マクロファイズやミトコンドリアなど色々と集まってくるんです。
そのうちの、貪食細胞が古い細胞を食べてくれて、スペースが出来たところに新しい細胞が集まって戦ってくれるんです!
赤血球・白血球が来るので血流も良くなり、筋肉を構成するフィラメントが柔らかくなっていきます。
鍼は悪い場所へ直接アプローチできます。特に組織が固まってしまったところには、どのような打ち方をしたらゆるむのかをチェックしながら、斜めに打ったり横に打ったりしていきます。
美容整形の医師もスマス筋膜を金の糸で斜めに引っ張ってとめるという施術をしますが、その手法を参考にして、鍼も同じように斜めに打って筋膜を引き上げとめるという施術をしています。
そして傷がついたところに(鍼で穴が空いたところに)パックなどで栄養素を与えるとより効果があがるので、色々な商品を開発したりコラボレーションしたりしております。
■先生は医療学会にも関係されてますよね。
大口:そうです、僕は化粧品の開発にとどまらず、医療分野の整形外科学会・美容皮膚科学会の先生方とコラボして、HIFUのやり方などを紹介しています。
医師の先生方は機械には造詣が深いのですが、使い方の部分では僕のほうが知識が豊富なので施術技術はサポートして、お互いに協力しながら一緒にお仕事をさせていただいてます。
美容と医療の垣根を飛び越えて、関係性を深め常に新しい治療方法を研究しています。
■最後に治療家としての目指す道は何でしょうか?
大口:治療だけではなくて、エステ・ストレッチ・整体など色々と分野が分かれていますが、僕という尖った存在をみなさんに知っていただくことにより、今までに交流がなかった医療と美容を融合させた関係性を構築して、より良い治療を目指したいと思います。
ただ、自分一人だけではマンパワーが足りないので、エステなどの美容家のみんなさんと医師の先生方を巻き込んだ新しい情報の場を構築して、予防治療を含めたあたらしいジャンルを作ってみなさんと共有していきたいです。